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整骨院開業に失敗しないために!失敗の原因から成功のコツを学ぼう

整骨院の開業件数は年々増加傾向にありますが、それと比例するように倒産に追い込まれる整骨院が増えているのも事実です。厳しい現状とも言える一方で、これから整骨院を開業する際には、失敗の原因から成功のコツを学べる良さがあります。

この記事では、これから開業する方に向けて、整骨院が倒産に至ってしまう主な原因について詳しく解説します。安定した接骨院運用に向けてのポイントもまとめているので、確認しておきましょう。

整骨院の廃業傾向

はじめに、整骨院の廃業傾向を、開業件数と倒産件数から見ていきましょう。

平成20年(2008)22年(2010)26年(2014)28年(2016)30年(2018)
柔道整復施術所34,83937,99742,43145,57250,077

厚生労働省の「平成 30 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、柔道整復師が手掛ける施術所は2018年時点で50,077件。2008年時点ではおよそ35,000件でしたから、10年間で約1.4倍に増えたことになります。

続いて倒産件数です。帝国データバンクの「整骨院・療術・マッサージ業者の経営実態調査」によると、2018年の倒産件数は85件と2000年以降で最多を記録。2008年の27件と比較するとおよそ3倍となっています。

倒産件数は2018年以降も増加傾向にあり、2019年1月〜10月だけでも78件に上り、2018年に迫る勢いで推移しています。また、倒産事業者の特徴としては、負債額1,000万〜5,000万円未満の小規模事業者が多いことが分かっています。

整骨院を開業するときは、この現状をしっかり踏まえて計画を立てていくことが重要です。

整骨院を開業して失敗する原因

整骨院が倒産に至る原因は、大きく分けて4つあると考えられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

競争相手の増加

前述したように整骨院の数は増加傾向です。競争相手が増えたことで、十分な顧客を獲得できない整骨院が廃業に追い込まれると考えられます。

整骨院の増加率は2008年から10年間でおよそ1.4倍。肌感覚的にも多い印象ですが、日本の人口が2008年をピークに減少に転じている点を踏まえると、より競争の激化が浮き彫りになってきます。

さらに、広義ではカイロプラクティク施術院やリラクゼーションサロン、低価格を売りとしたもみほぐしマッサージサロンなども競合といえる存在です。こうした競合他社と比較した際、特長や魅力が感じられない整骨院は、生き延びるのが難しい時代となっています。

立地選定や事業計画の甘さ

立地を選ぶときに最低限クリアしたいポイントは、人目につきやすい場所か、顧客が通いやすい場所かといった点です。人目につきにくい、通いにくさを感じる場所では、広告宣伝費がかさんで利益を圧迫したり、リピート客を獲得しにくくなったりする可能性があります。

失敗してしまう整骨院に多く見られるのは、これらのポイントよりも賃料(固定費)の安さを優先して立地を選んでしまうケースです。サービスや価格などは後で軌道修正ができますが、立地は一度決めたら簡単に変えられないことも要因になっています。

また、一口に良い立地といっても、メインターゲットはエリアごとに異なります。

例えば、小学校が近くにあるエリアであれば、子育て中の方が来やすい開業曜日や時間、価格の設定が必要となり、お子さんを連れて来店できる工夫も検討したいところです。一方、単身世帯が多いエリアになれば、また異なるプラン=事業計画が必要になってきますよね。

失敗してしまう整骨院は、この事業計画が甘いケースが多いです。先に述べたように競合他社が多く存在するため、事業計画には高い精度が求められます。

集客力

立地や事業計画がターゲットにマッチしていても、経営困難に陥るケースもあります。主な要因として考えられるのは集客力の不足。成功している整骨院は、自ら積極的に集客活動を行っていることが多く、顧客の属性によってアプローチの仕方を変えています。

新規客の獲得方法として最もシンプルなのは、チラシ&ホームページで訴求する方法です。施術体験を提供できるイベントや、地域行事や学校行事などの地域貢献活動を行うのも効果的でしょう。

一方、リピート客を増やしたい場合は、リピーター向けのキャンペーンや新しいメニューなどをホームページやDM、SNSを使って発信する方法があります。

サービス/技術

集客に向けて積極的に働きかけても思うような結果が出ないときは、サービス面、技術面に問題がある場合があります。特に、リピート客の獲得に苦戦した整骨院に多い印象です。

サービス面による影響は、いろいろな要素が考えられます。郊外なのに駐車場の数が少なかったり、予約制なのに長い時間待たせてしまったり。このほか、挨拶がしっかりできないといった接客業の基礎的な部分も例として挙げられます。

技術面では、スタッフの施術レベルに差があることも失敗の要因になります。施術者が複数人いる場合は顧客満足度調査を行い、研修などを通じてレベルアップを図る施策が必要です。

また、技術やサービスがコンセプトに見合っているかもポイントに。施術内容や治療機器がターゲットに合っているか見直したり、ときには事業計画そのものを再考したりと、何らかの対策が不可欠です。

安定した整骨院経営を実現するために

競争激化が進むなか安定基盤を築いていくためには、まずはポジショニングが重要です。立地選定、事業計画をする際には、自分がやりたい整骨院を追求することはもちろん、他店とどう差別化を図るかという視点が欠かせません。その上で、新規率やリピート率を上げるための具体的な施策を実行していきます。

また、資金計画は堅実でありながら、チャンスが訪れた局面では投資をして事業拡大へと踏み切る大胆さも持っていたいところです。実際、コリドールで1店舗目を手掛け、数年後に多店舗経営にチャレンジして成功されたオーナー様もいらっしゃいます。

整骨院を取り巻く環境は変化し続けています。その時々にベストな判断ができるよう、市場動向や経営状況は常に把握しておくことが大切です。

成功している整骨院に共通していること

規模やコンセプトはオーナー様それぞれですが、事業計画を立てるときや内装・外装デザインを決めるさまざまな場面で感じるのは、「何としても成功させる」という強い意思です。そして、その姿勢はスタッフ全員に共有されています。これは整骨院のみならず、当社が関わったすべての業種で感じていることです。

コリドールでは失敗しないためノウハウの提供はもちろん、多数の施工実績やオーナー様および店舗スタッフたちとの交流から得たリアルな体験をもとにアドバイスさせていただいています。整骨院の開業をお考えの方は、ぜひ一度コリドールに相談ください。事業計画を踏まえ、失敗しない店舗づくりをご提案いたします。